ショートブレッドとイギリス式ショートケーキ
イギリス菓子かんたんレシピ第2回は、スコーンに並ぶイギリスの代表的なお菓子、ショートブレッドです。(★レシピは記事後半)
ショートブレッドといえば、Walker社のものが有名かと思います。最近ではコンビニやスーパーでも、あの赤いタータンチェックをよく目にしますよね。
イギリスのホテルでは、たいてい何種かのティーバッグとショートブレッドがお部屋に置いてあります。上の写真は、ロンドンからコーンウォールへの夜行列車の朝食で、サンドイッチ、紅茶にやはりショートブレッドがついています。
イギリス菓子の中でも1,2を争うほど簡単につくれるお菓子ですが、これがまた紅茶に合う!紅茶にはクッキー派の方も、一度ショートブレッドを紅茶のお供につくってみてください。
熱い紅茶を淹れたら、カップ&ソーサーにショートブレッド、あとは陽の当たる窓辺に座りましょう。とても手軽に贅沢な時間を味わえます。
それでは、そんな紅茶と黄金コンビのショートブレッドのご紹介をしていきたいと思います。
ショートブレッドとは
スコットランド発祥のお菓子で、昔は材料が高価だったため、お祝いの席で出される特別なものでした。一部の地域では、結婚式でライスシャワーのように頭からショートブレッドを撒いたとか。
Shortbreadの【short】とは【サクサクした】という意味で、その名の通りクッキーよりもさっくりとした食感です。
基本のレシピの材料は、バター、砂糖、小麦粉だけというシンプルさ。シンプルだからこそ、素材にこだわりたいお菓子です。
イギリスのショートケーキは日本と違う?
先ほど【short】とは【サクサクした】という意味だというお話をしましたが、ショートケーキも、もとは【サクサクしたケーキ】という意味でした。
ショートケーキといえばスポンジケーキに生クリーム、真っ赤なイチゴの組み合わせですが、これは実は大正時代に日本で作り上げられた日本独自のスタイルです。紅白の組み合わせが、日本人の持っている「おめでたい」イメージとマッチして、一気に日本中で人気になりました。
ではもともとの【サクサクしたケーキ】とは一体どんなものなのか?
各国色んなスタイルがあるようですが、イギリスでは生クリームとイチゴをショートブレッドで挟んだものを指すようです。
日本式、英国式、どちらも甲乙つけがたいほど大好きなケーキです。
〈レシピ〉
●材料
バター・・・100g
砂糖・・・50g
小麦粉・・・150g
(無塩バターの場合、塩ひとつまみ)
●作り方
1.室温にもどしたバターに砂糖を入れ、白っぽくクリーム状になるまで泡だて器で混ぜる。
2.小麦粉をふるいにかけ、1にいれて混ぜたらひとまとめにする。
3.生地を麺棒で1~1.5㎝程度の厚さに伸ばす。※フィンガー(長方形)にする場合は、短辺が8㎝程度の長方形に形を整える。
4.冷蔵庫で1時間ねかす。
5.生地が固まったら、好みの形に切り分け、お好みで箸などで飾り穴をあける。
6.オーブンシートにのせ、160℃で30~35分程焼く。
7.オーブンから取り出し、バットにのせて冷ます。
●イギリス式ショートケーキ
3.の工程で、生地を5㎜の厚さに伸ばし直径10㎝程のクッキー型で抜いてください。焼き加減も短めで様子をみて。
生クリームをたっぷりと挟み、イチゴをかわいく飾ったら完成です。