ヴィクトリアサンドイッチケーキ

英国菓子かんたんレシピ第3段は、ヴィクトリアサンドイッチケーキです。

その名の通りヴィクトリア女王のためにつくられたケーキで、これもイギリスでは最も親しまれているお菓子です。

それでは、女王陛下のケーキをご紹介していきたいと思います!(★レシピは記事後半)

2017.9.16→このレシピの盛り付けアイデアを公開しています。

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 女王陛下のケーキはなぜシンプルなの?

 

ヴィクトリアサンドイッチケーキは最初から型を二つに分けてスポンジを焼き上げ、2枚のスポンジにラズベリージャムを挟んで出来上がりという、とってもシンプルなケーキです。

でも、女王の名前がついているのに、あまりに素朴すぎると思いませんか?

 

実はこのケーキは、最愛の夫を亡くし喪に服すヴィクトリア女王のために考案されたという背景があります。深い悲しみから引き籠りがちになった女王でしたが、パーティーで自分のためにつくられたこのケーキをいたく気に入り、その後はティータイムに欠かせない存在になったということです。

 

作り方もとても簡単ですが、普通のケーキと比べて焼かれた面が多い分、重みがあってリッチな味わいになります。また、ラズベリージャムの酸味が程よく効いているので甘すぎず、とても食べやすいです。ぱくぱく食べられてしまうのですが、お砂糖は沢山入っているので、食べ過ぎには要注意です。

 

 

 レシピ

●材料(直径18㎝丸形)

無塩バター・・・110g

砂糖・・・110g

卵・・・110g

薄力粉・・・110g

ラズベリージャム

粉砂糖

 

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●作り方

1.室温に戻したバターと砂糖を、泡だて器で白いクリーム状になるまで混ぜ合わせる。

2.溶いた卵を1に少しずつ加え、分離しないように丁寧に混ぜる。

3.ふるいにかけた薄力粉を2に加え、ゴムベラで切るように混ぜ合わせる。

4.バターを塗ったケーキ型に3の半分を流しいれ、180℃のオーブンで25分焼く。

5.4が焼きあがったらもう半分も同じように焼く

6.2枚のスポンジの焼けた面が外にくるように重ね、間にラズベリージャムを塗る。

7.仕上げにケーキの表面に粉砂糖をふるう。

 

●ポイント

・バターは固いままだと混ざらないので、レンジで角が溶ける程度まで温めてもOK。

・生地を流し込んだときケーキ型の隅まで埋まらなくても、オーブンで温まるとちゃんと円形に広がっていくので大丈夫。

・ジャムはラズベリーが断然おすすめ。生地の風味と合わさって、アーモンドのような香りになります。イチゴジャムなど、酸味の足りないものは全体的に甘くなりすぎます。