レモンカード
イギリス菓子かんたんレシピ第7弾は、暑い夏に食べたくなる爽やかなレモンを使ったレシピです!
みなさま、レモンカードという名前を聞いたことがありますか?
カードといっても、トランプのような「card」ではありません。レモンカードは「curd」というバタークリームのようなものです。
甘酸っぱいレモンの香りがたまらない、イギリスでは定番のクリームです。
香ばしく焼いたトーストに塗ってもよし、ビスケットにつけてもよし、スコーン、タルト、マフィン、ケーキとの相性はもちろん、料理にも使える万能選手です。レモンカードを使ったレモンパイなどもありますが、このレシピでは基本のレモンカードの作り方を掲載したいと思います。
色々な食べ方をご紹介したいので、レモンカードについては今後も少しずつおすすめのコンビネーションをお伝えできればと思っています。
爽やかなレモンの風味と、程よい甘さ。見た目もビタミンカラーで、夏に食べると元気が出ます。
世にレモンのお菓子は数あれど、レモンの風味を一番楽しめるのはレモンカードではないかな?と思うくらい私は大好きです。ということで、レシピを紹介していきたいと思います。バターとレモンを溶かしているときに、何とも言えないいい香りがするので、つくりながらも楽しんでください。
ただ今回はかんたんレシピとはいえ、少しコツが必要です!出来るだけわかりやすく書きますので、是非挑戦してみてくださいね。
〈レシピ〉
●材料(レモン1個に対する割合で計算)
レモン(防腐剤不使用の皮がたべられるもの)・・・1個
無塩バター・・・65g
卵(中)・・・1個
グラニュー糖・・・65g
コーンスターチ・・・7g
●作り方
1.レモンの果汁をしっかり絞り(1個で約40g程度)、レモンの表皮の黄色い部分をすりおろす。
2.鍋に、1とバターを入れて弱火にかけ、バターを溶かす。
3.ボウルに溶いた卵とグラニュー糖、コーンスターチを入れて混ぜ合わせる。
4.2の鍋に3を加えてムラなく混ざったら、ヘラで混ぜながら再び弱火にかける。
5.鍋底にヘラで半円を掻くと、跡が残る程度までとろみがついたら火から降ろし、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
【冷やすと固まってくるので、思っているより少しゆるいくらいで止めてください。】
●ポイント
卵の入れすぎに注意!
卵が多いと、レモンの風味より卵臭さが強くなってしまいます。
砂糖はグラニュー糖がベスト
他のお砂糖でも作りましたが、なんとなくパンチの足りない味に。イギリス流のカスターシュガーに近いグラニュー糖がいいと思います。
煮詰めすぎに要注意!分離します
4~5の工程が、一番重要なポイントです。私はここで何度失敗したか・・・。火にかけている間は、思ったほど固くなりません。もう少しかな、と煮詰めすぎると油分が分離したり、卵白が固まったりします。一度分離すると、悲しいことに元に戻りません。少しゆるくても、冷やすと固まります。ゆるすぎる場合はもう一度火にかけてもいいのでどうぞ慎重に!(失敗したくない場合は、手間はかかりますが湯煎の方が安心かもしれません)
●保存について
ジャムと同じように熱湯消毒した瓶に詰めておけば、1週間程度は日持ちします。レモン1個に対する分量でジャムの瓶1つ分程度なので、お好みでつくる量を調節してください。