紅茶とビスケット

これまでイギリス菓子かんたんレシピで、紅茶に合う色々なお菓子をご紹介してきましたが、今回はつくらなくても大丈夫!

紅茶のお供として一番手軽に、そしてイギリスではおそらくお茶のお供として一番愛されているお菓子、ビスケットをご紹介したいと思います。

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スーパーで売っているビスケットの紹介なんて必要?

そう思われるかもしれませんが、実は奥が深いんです。というより、イギリス人のビスケット愛が深いと言った方がいいかもしれません。

 

ヨーロッパでは昔から、飲み物にお菓子やパンを浸して食べることがあります。例えば、固いパンをビールに浸けて柔らかくしたり、ざっくりしたビスケットをワインに浸したり。このように、ドリンクに浸す食べ方をダンキングdunkingと言います。

 

紅茶とビスケットも例に漏れず、ダンキングでとても人気のある組み合わせです。スーパーなどで簡単に手に入るビスケットで、やれどのビスケットが紅茶にあうか、やれ何秒浸すかといったことが、各所で真剣に取り上げられています。

 

イギリスの無料日刊紙Metroで、twiningsのブレンダーが監修する、ビスケットと紅茶の最高の組み合わせについての記事があったので、手に入るビスケットで試してみました。

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①マリー

日本では、森永からマリーの名前で売られていますが、実は元はイギリスのビスケットです。イギリスではマクビティがRich teaという名で販売しています。

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ビスケットの味がさっぱりしているので、どんな紅茶にも合うと書かれています。固めで崩れにくく食べやすいのもあって、ダンキングビスケットのランキングでは常に上位に出てくるようです。

 

ダイジェスティブ

こちらもマクビティのビスケット。イングリッシュブレックファストと合わせるのがベスト。

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マリーよりざっくりしているので、油断するとすぐ崩れてきます。写真はイングリッシュブレックファストのミルクティーですが、個人的にはストレートの方が好みです。

 

③チョコレートダイジェスティブ

これもマクビティです。さすが、マクビティのビスケットはイギリスで年間7000万個以上消費されているそうです。

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記事にはチャイが合うと書かれていますが、写真はミルクティーです。チャイのスパイスや香りがチョコレートと相性が良いようなので、また試してみたいです。

 

 

上記の3つのビスケットでは、私はダイジェスティブ+ストレートアールグレイが一番好みです。ただ、日本人には好き嫌いがありそうだなというのが率直な感想・・・あまり習慣がないですしね。

ダンキングしなくても紅茶に合うのは間違いないので、上のビスケットは全部おすすめです!

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ちなみにこちらは、イギリス人が書いたビスケット図鑑ですが、まあ紅茶の淹れ方からビスケットの食べ方から大変な「こだわり」を持って書いてあります。9割方イギリス流のジョークで構成される面白い本です。